5分で書ける「普段の英語の授業で使える略案」その1

5分で書ける「普段の英語の授業で使える略案」その1

英語教師なら誰でも指導案を書いたことがあると思います。

 

「自分の考え・進行を整理するためのもの」という大切な目的は理解しつつも、実際には研究授業など外部の人に見せるための資料作りなので、作成するのは憂鬱なものです。

 

場合によっては、英語と日本語の両方とも用意しなければならず、他の教科を羨ましく感じることもしばしばです。

 

ところで、普段の授業の準備をする時は、具体的にどのようにプランを立てていますか? 研究授業で作成するような本格的な指導案を毎回作成している人は、極めて稀だと思います。

 

「ノートに授業の流れのメモを書く」「毎回、メモ用紙に書いて、終わったら捨てる」など、人によってさまざまでしょう。

 

ベテランになると、これまでの経験で授業を行うので「メモすら取らない」という人も多いと思います。

 

「PDCAサイクル」で考えると、やはり指導案が必要

 

ビジネスの世界では常識の「PDCAサイクル」というものがあります。

 

これは、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Action)の順に実施することで、継続的な業務改善を図る手法のことです。

 

この観点からすると、やはり何らかの計画を立てて、実行(授業)した後、自分や生徒からの評価を受けて、次の授業につなげる、というサイクルは英語教員にも必要だと分かります。

 

そうなると、「いかに短い時間で効果的にプランを立てるか」ということが問題となってきます。ここでは、あるビジネス書からヒントを得た、「普段の授業に活用できる指導案テンプレート」をご紹介します。

 

参考文献:『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』浅田すぐる著

 

エクセルと手書きで、PDCAすべてを網羅する指導案テンプレート

 

指導案テンプレートの条件としては以下の条件を考えました。

 

  • ひと目で、授業の流れが分かること(A4の紙1枚にまとめる)
  • 授業の構成以外には出来るだけ頭を使わない(例:音読のバリエーションを思い出したりすることに頭脳を使うことには意味はないので、あらかじめリストを作成し、適切なものを選ぶだけにする)
  • 5分以内で完成させる(すき間時間でも作れる)
  • 「空白の枠を埋めたくなる」という人間心理を利用する(負担をかけない)
  • エクセルだけで完成させず、手書きの部分も残す(アナログの利点を残す)
  • 使い込むほど、使いやすくなる(定番化している部分は固定できる)

指導案テンプレート 
基本は4×4の枠を作り、書き込むだけです。

 

左上の枠には日付(大事です)と学習の範囲、隣には「本時の目標」を記入します。あとは、活動別に書きやすいところからどんどん枠を埋めていくだけです。

 

「教師の活動」「生徒の活動」「参加形態」は、あらかじめリストを用意しておいて、プルダウンメニューにしておけば、そこから選ぶだけです。Warm-upで毎回決まったことをしている場合には、固定しておけば時間が短縮できます。
 

 

「読解中心」「ALTとのTT」「アクティビティ中心」など授業の種類によって、あらかじめシートを3~4種類程度、用意しておくといいと思います。その方が、活動のリストを絞ることが出来て、選ぶ手間が省けます。

 

3分ほどで、およその流れが出来たら印刷します。追加情報を青色のペンで手書きします。基本、上から下へ、左から右へ、流れていきますが、後で活動の順番を入れ替えたほうが良いと気づいたときは、青ペンで→を書いておくといいでしょう。

 

枠への記入に「青」を使用するのは、「青」が集中力を増す色である、と何かで読んだことがあるからです。実際、授業中にこの指導案をジロジロ見るわけにはいかないので、パッと目立つほうがいいです。

 

あえてプリントアウトして、手書きの作業を残したのは、そのほうが、アイデアをまとめたり、間違いに気が付きやすかったりする点で優れているからです。科学的な根拠は不明ですが、経験上、皆さんにもおススメしたいと思います。

 

これでプランは終わりです。慣れれば5分で終わります。それ以上時間をかけると、毎日の習慣としては定着しません。また、かけた時間に比例して、より良いものが出来るとも思いません。さっと終わらせましょう。

 

紙に書きだす一番の理由は、考えをまとめる作業を頭の中でやろうとすると混乱して難易度が上がるからです。
 
紙一枚に書き込んでいくと、授業の構成以外に頭脳を使わないので、ずっとラクになります。

 

この段階でエクセルの作業ミスに気がついても、PCに戻るのは時間の無駄です。青ペンで、修正しましょう。

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