生徒を勇気づけて英語のモチベーションを上げる話2

生徒を勇気づけて英語学習のモチベーションを上げる話2

生徒を勇気づけてモチベーションを上げる話2

 

前項(「生徒を勇気づけて英語学習のモチベーションを上げる話1」はこちらをクリック)に引き続き、生徒のモチベーションを上げるお話の紹介です。

 

以下の話は『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)の著者でありビリギャルこと小林さやかさんを指導された坪田信貴先生の受け売りではあるのですが、前項で取り上げた「できる」という前向きな心理の大切さを感じさせてくれる話であるため、勝手ながら私自身、生徒の心理的ケアのために活用させていただいています。

 

また以下の話は、ネガティブな要素も強い話であるため生徒に向けてするというよりも、指導者として把握しておく程度に留めておくのがいいかもしれません。

 

私の場合、言い方に注意して話し聞かせることもありますが、あくまで個々の状況に応じて検討していただければと思います。

 

 

「できない」気持ちは「できて当たり前のこと」すらできなくさせる

 

私たちの身体的な活動は精神(気持ち)が伴うものであって、「できる」という気持ちが夢の実現や成功に貢献するということは前項のバニスターの事例でご紹介した通りです。

 

一方、「できない」という気持ちや思い込みがどれだけ恐ろしいものかということを知っておくことも、心理的なコントロールの面では大切なことに思われます。

 

 

例えば、今あなたはとても広い部屋の中にいるとイメージしてください。

 

部屋の隅に立っているあなたの足元の床には、肩幅ほどの幅の板が部屋の反対側まで伸びて横たわっています。距離にして10メートルとしましょう。

 

このとき、あなたはその板の上を歩いて部屋の反対側まで行くことができますか?

 

板の上をただ歩くだけです。

 

身体的に問題を抱えておられない限りは、おそらく誰もが板の上を普通に歩くことができると想像されると思います。

 

 

ではここで場所を移してみます。

 

地上200メートルほどの高層ビルの屋上にあなたはいます。

 

その屋上から10メートル離れた反対側の同じ高さのビルの屋上まで、先ほどと同じ幅の板が渡して置かれています。

 

さて、あなたはその板の上を歩いて反対側のビルの屋上まで行くことができますか?

 

 

高所恐怖症の私の場合、恥ずかしながらまず無理だと即答します。

 

これをお読みの方々の中にも、よほど高い場所が平気でなければ、歩いて渡るなど怖くてできないという方が多くおられるのではないでしょうか。

 

高い場所が平気な方でも、命綱くらいはつけておきたいと思われるのではないでしょうか。

 

一般的な感覚では、そのような状況では体は震え、一歩を踏み出すことにとてつもない時間をかけなければならないと想像することは難しくないでしょう。それどころか立っていることすらかなわず、腰が抜けて手の力も借りなければならなくなることもあるでしょう。1ミリも動けなくなってしまうことだってあるかもしれません。

 

 

もう話のポイントはお分かりかと思います。

 

「同じ幅で同じ長さの板の上を歩く」という意味では、部屋の中でもビルの屋上でも、身体的に要求される動作は全く同じです。(ビルの上の風や天候の影響などは考慮しません。)

 

ところが場所が変われば、私たちの心理的な態度は一変します

 

その根源は恐怖や不安であり、それによって心理的にも身体的にも「できない」という結論へと追い込まれます。

 

ただ歩くという当たり前のことすら、心理の影響によってできなくなってしまうのです。

 

 

逆に、部屋の中では簡単に板の上を歩くことができるのは、「自分はできると知っている」からです。

 

 

坪田先生は、これは勉強も同じだと仰います。

 

バニスターのケースと同様、「できない」心理は身体的にブレーキをかけさせ、挑戦への意欲を打ち消してしまう。

 

本当に些細で簡単なことすら「難しい」と思い込ませてしまう。

 

だから大切なことは、そうはなってしまわないように、「できるものはできる」と強く自分に言い聞かせ、「できる」ことをしっかりと認識させることで、生徒のポテンシャルを発揮させるように導くことです。

 

 

大学受験や資格試験などでは、ビルの屋上と同様に「落ちてしまう」ことへの恐怖や不安が伴います。

 

その心理が身体を凍り付かせてしまうように実力の発揮を阻害してしまうため、やはり「高い場所だからと言って屋内の安全な場所と同じようにできないわけがない」ことを自覚させることが必要で、そのためにはコツコツと「できる」を積み重ね、階段を一歩一歩登りながら、高さの恐怖に打ち勝てるように少しずつ気持ちを慣らしていく以外にありません。

 

生徒たちは、とりわけ大学入試を控えた受験生たちは、ビルの屋上の板を歩いて渡るという高い目標を設定して学習に取り組みます。

 

私たち指導者は、彼らが目指している場所は最終的にはビルの屋上にあり、そこでは恐怖や不安が伴い、それゆえに実力が発揮されない可能性があることを早い段階からしっかりと認識し、生徒の恐怖感と不安からくる「できない」意識を取り除くことができるように確実に「一歩一歩登らせながら、恐怖に慣れさせながら、「できる」意識を積み重ねさせる」イメージで生徒の心理ケアを行いながら指導をしてください

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