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教員採用試験対策セミナー(5/7/2017)まとめ

seminar

今回のセミナーを行った感想と、私が伝えたかったことをまとめてみたいと思います。

 

 

優れた教員への第一歩は「本気の気持ち」

 

まず全体として、参加してくれた学生さんたちのレベルの高さには正直驚かされるところがありました。

 

日ごろから意識を高く持ち、教員になるという夢の実現のために人一倍勉強したり、授業の練習をしたり、あるいは塾で教えたりしながら自己研鑚に励んでいるのでしょう。

 

もちろん、まだまだ粗削りなところや足りない部分もたくさんあると思います。

 

しかし授業技術の向上や知識の獲得以前に、まずは「先生になりたい」という「本気の気持ち」を持つことが大切で、そのことをしっかりと見ることができたことは、私にとっても大きな収穫となりました。

 

夢を叶えたいという「本気の気持ち」がなければ、どれだけ授業が上手くても、たくさんの知識を持っていても、生徒には何も伝わりません。

 

その意味で、今回参加してくれた学生さんたちは教員への第一歩をしっかりと踏み出している、そんな風に感じました。

 

 

セミナーで伝えたかったこと①「指導者こそ競争しながら学ぶ意識を」

 

教員を志望するかどうかにかかわらず、英語の技能や知識を有していて、英語の指導者的立場に立つことのできる人の絶対数は決して少なくありません。

 

教員になりたいわけではないし、英語指導を職業としているわけでもないけれど、頼まれれば教えることは一応できる程度の人まで含めると、潜在的な英語の指導者数はむしろ余るほど多いと言えるでしょう。

 

しかし、学校や予備校をはじめ、講師派遣会社、英会話スクールなどは人材確保に苦労しています。

 

これは教員志望者の数の問題というよりも、「優れた指導者の少なさ」ゆえでしょう。

 

 

どんな世界でも、同業者や同じ方向に向かう人の絶対数が多いほど競争が生まれるものです。

 

だから本来は、その競争に勝ち残るために自己を磨くことは当然のはずです。

 

そしてその自己研鑚は、英語教育の世界では質の高い優れた指導者を量産することに原理的には繋がるはずです。

 

ところが、とりわけ学校教育の現場では、私の個人的な実感としてではありますが、驚くほど競争の原理が働いていません。

 

学校という安定的で狭量な世界観がそうさせているのかもしれませんが、生徒たちには「入試に勝ち残る精神を」、「競争社会を生きる力を」と促すことはあっても、それを言っている指導者たちは、自分が誰かと競争しているという意識が極めて希薄に感じられます。

 

競争意識の欠落は、指導者の学びを妨げ、自己研鑚への気持ちと行動を促しません。

 

 

英語の指導者としてその道を歩むのであれば、誰よりも生徒の英語力を伸ばすことのできる指導者になりたいと願うことは、大きすぎる望みなのでしょうか。

 

少なくとも、明日は今日の自分より一歩優れた指導者になっていたいくらいには思わないでしょうか。

 

その実現のために日々学習し、他の教員や優れた指導者を見て学び、いずれは彼らを追い越そうと思えないものでしょうか。

 

そしてその結果、一人でも多くの生徒が英語を自在に操り、広く世界で活躍することのできる人材へと成長することに貢献したいと思えないものでしょうか。

 

さらにもっと大きく言って、日本という単一言語国家が英語を第二言語として当たり前に受け入れているような社会へと変貌を遂げた姿を見てみたいと思えないものでしょうか。

 

それくらいの競争心や意識や英語指導者としての夢は持てて当たり前ではないかと私は考えているのですが、話を戻すと、これから採用試験を受け、教壇に立とうとするフレッシュな学生さんたちこそ、今から高い意識を持っていてもらいたいのです。

 

時の経過と共に意識を希薄化された伸びない大勢の指導者の一人へと成り下がるのではなく、向上心に溢れ、重宝される良き指導者へと成長してもらいたいのです。

 

 

セミナーで伝えたかったこと②「足りないものを探す姿勢」

 

日本での英語教育の歴史は決して短くはありません。

 

国際化という社会的流れも手伝って、英語の必要性や重要性が声高に叫ばれていることを知らない人もいないでしょう。

 

英語教育の歴史と社会の流れに伴って、その指導方法や英語に対する人々の認識もまた変化してきました。

 

しかし、私たち日本人の英語力は世界的にはいまだ低く、「日本は英語社会になった」とか「できて当たり前」レベルでの実質的な英語力の獲得にはまるで至っていません。

 

我が国における英語教育は、明らかに何かが間違っているか、何かが足りないのです。

 

そうでなければ、今の日本社会がこれほど英語学習熱を帯びているはずもありません。

 

私たち指導者は、英語教育を行いながら、「足りないもの」を常に考えなければなりません

 

それは方法論なのかもしれませんし、指導者の力量なのかもしれません。

 

教材や種々の試験の意義なのかもしれません。

 

指導者と学習者双方の知識かもしれませんし、演習や練習量なのかもしれません。

 

英語が本当に必要だという実感や危機意識、態度、熱意や目的・目標意識なのかもしれません。

 

はたまた生徒と指導者の良好な人間関係なのかもしれません。

 

あらゆる「足りないもの」を考え続ける姿勢が持てなければ、この先も生徒たちの英語力の向上に貢献するはできないでしょう。

 

そしてこの考え続ける姿勢が、上に述べた競争意識とも連動して、また一歩優れた指導者へと成長する糧ともなると信じて、挑戦を続けてもらいたいと思っています。


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