it is+形容詞+for A to do と it is+形容詞+of A to do の違い

it is+形容詞+for A to do と it is+形容詞+of A to do の違い

1.内容をまとめると…

it is+形容詞+for A to doとit is+形容詞+of A to doの違い

 

2.どのような意味になるか

it is+形容詞+for A to do

「Aがto doすることは形容詞だ」

It is dangerous for a child to stay home alone.

「子どもが1人で家にいるのは危険だ」

 

for Ato doの意味上の主語。訳す場合も、「Aにとって」ではなく、「Aが」のように主語としてのニュアンスを含むようにする。

it is+形容詞+of A to do

to doしてくれて・するなんてAは形容詞だ」

It is very kind of John to help me with the work.

「その作業を手伝ってくれてジョンはとても親切だ」

 

その人の性質や性格を表す形容詞を用いた場合、of Aの形を用いる。to doはその判断の根拠を表すため、訳す場合には「to doしてくれて」や「to doするなんて」のような日本語にすることが適切。

 

3.for A to doof A to doをどのように使い分けるか

形容詞とAの関係を考える

It is very kind of John to help me with the work.の場合、形容詞(kind)A(John)の間にはJohn is kind.の意味関係が成立する

 

一方、It is dangerous for a child to stay home alone.の場合、形容詞(dangerous)A(a child)の間でA child is dangerous.という意味関係は成立しない。dangerousの主語はあくまでto stay home aloneである。

 

つまり、形容詞とAの意味関係がSVCとして成立する場合にはofを、成立しない場合にはforを用いると考えると良い。

forofの概念イメージの違いから理解する

前置詞forは「~へ向かって」のように概念イメージ的には「方向」を意味する。上の例の場合、「危険が子どもに向かっていく」イメージ。子ども自身が何らかの危険を与える存在ではない。

 

一方、ofの概念イメージは「取り出しと帰属」。たとえばa member of the team「そのチームの一員」は「チーム全体の中から取り出された一人、かつそのチームに属している」イメージ。

 

上の例では「親切さはジョンから取り出された(生み出された)もの、かつ親切さはジョン自身のもの」というイメージ。

 

4.アドバイス

 

for Aとof Aのどちらを用いるべきかという問題は大学入試などの文法問題でもよく問われますが、両者の使い分けに悩む生徒は意外と少なくありません。

 

形容詞が人の性質や性格を表すものかどうか、形容詞とAの間に意味上のSVCの関係が成立するかどうか、そして前置詞の概念イメージにしたがって理解できるかどうかをよく考えさせるようにしてください。

 

ただし、指導の際にはforかofかといった局所的な解説や理解に留まらず、最終的には語順にしたがって「とても親切だ→ジョンは→手伝ってくれるなんて→その作業を」のように意味を前からイメージしながら追いかけて全文を読んだり発話したりする訓練を積ませることを大切にしてください

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