ポイントカードの成功例に学ぶ英語の授業

ポイントカードの成功例に学ぶ英語の授業

英語の授業に「ポイントカード」のテクニックを活用する

 

時々財布に入っているカード類を整理すると、実にいろいろな店からポイントカードを受け取っていることに気がつきます。パン屋さん、文房具屋さん、洋服屋さん等です。

 

財布が膨らんでくると、「今後もポイントを貯めたいと思うカード」と、「捨てても構わないカード」に分けるのですが、その基準は何なのかと考えました。

 

私の中で最も大きな判断基準となったのは、「特典が得られるまでの、達成難易度」でした。

 

手元に残して置きたいポイントカードを分析すると、割と少ない回数で何らかのサービスが受けられるカードでした。

 

反対に、買い物の購入金額に対してあまりにも還元率が悪かったり、やたらとスタンプを押すマスが多いポイントカードは、ポイント集める気力が失せてしまい、カードそのものを捨ててしまいました。

 

このようにポイントカードを導入している店でも、上手に活用しているところと、ほとんど意味をなしていないところに分かれており、これは勉強不足によるものであると考えられます。

 

英語授業での「英語発言カード」を導入する時、何に気をつけるべきか?

 

先ほどの例で言うと、まず「到達可能性」が大きく影響を与えています。つまり、ポイントが貯まりやすい、ということです。

 

人に目標を与え行動させる時、現実的な可能性が鍵となります。5万円も文房具屋さんで買い物をしたのに、特典が大学ノート1冊プレゼントでは、どう見ても割に合わないし、時間がかかりすぎるため、お客さんはあきらめてしまいます。

 

『影響力の武器 戦略編』にも書いてありますが、「もう何個」「あと何個」の使い分けが大切なポイントとなります。

 

初期の段階では、「もう何個」を意識させたほうが、俄然、達成意欲が高まります。

 

授業で「英語発言カード(スタンプカード)」を導入して、授業中の生徒の英語での発話を促すというのは、良いアイディアでありますが運用方法には気をつける必要があります。(事前に、積極性の評価の基準を伝えておく必要があります)

 

例えば、
教師が教室に入ってきたとき、
“Hello, everyone. How are you doing?”と尋ねたことに対して、
“Hello, Mr. Inoue. I’m good, and you?”と大きな声で答えたら、
“One point.”と言って、1マス塗れる(1ポイントあげる)というように、ハードルを低くする必要があります。

 

また、授業中に教師が英語で問いかけた質問に対して、英語で発言して、たとえ間違っていたとしても、
“Nice try. You’ve got three points.”
などと言うことも出来ます。

 

 

 「ポイント2倍デー」を設けて、マンネリ化防止

 

時々、マンネリ防止のために「ポイント2倍デー」を設けてみてはどうでしょうか? 理由は何でも構いません。開校記念日などに適当に結び付けると、より積極的に発言するようになります。

 

授業の中でも、難しい質問を出すときに、「ポイントが2倍」であることを伝えてもいいかもしれません。

 

他のクラスとの公平にするために、「ポイント2倍」の機会を等しくする必要があることは言うまでもありません。

 

 

 ポイントカードの後半は、ゴールを意識させる

 

ある程度ポイントが貯まってきたら(後半を過ぎたら)、反対に「あと何個」を意識させることが大切です。

 

例えば有効期限を設けてみてはいかがでしょうか? 学期毎にカードが無効になるようにしておけば、残りまでのスタンプを稼ごうと必死になるはずです。

 

買い物などでも、有効期限が間近に迫っていると気がついた場合は、いつもより多く購入したり、少しくらいなら前もって購入したりするようになります。

 

これまで貯めてきたポイントが無駄になるのを防ぐために、必死になるからです。

 

このように人間の心理を学ぶことによって、生徒をより有意義な行動(たとえば、英語の発話を促す)に向かわせることが可能になります。

 

静まり返った教室で教師が一方的に話している授業は、英語の授業ではありません。生徒の積極的な姿勢を引き出すための工夫を凝らして、活気のある授業を目指しましょう。

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