英語で授業が出来る教員になるためのステップ

指名をする~英語で授業

英語の授業に限らず、生徒を指名する機会は多くあります。「英語で授業」を目指すなら、最優先で指名を英語で出来るように訓練する必要があります

 

普段、あまり考えずになんとなく指名している先生も多いかもしれませんが、一度「指名」についてじっくりと考えてみましょう。

 

指名することで、緊張感を持たせる

 

間違えることに恐怖を感じて生徒が委縮するのは問題ですが、適切な指名をすることで、教室内にある程度の緊張感を持たせるのは、スムーズな進行のためには欠かせません

 

「もし、自分が指名されたら、どうやって答えようか…。」

 

という気持ちが、教師の発言に集中する態度を生むわけです。

 

初任者がよくやってしまうのは、一人を「指名」してから「質問」するパターンです。何か意図があってするのなら構いませんが、通常、このパターンだと指名された生徒以外は緊張から一気に解放されて、教師の質問は「他人事」として捉えてしまいます。

 

悪い例

 

“Mariko. (マリコ以外の生徒は全員緊張感がなくなる)Did you study Japanese yesterday?”

 

よい例

 

“Did you study Japanese yesterday? (ちょっと間を空けて)Mariko, did you study Japanese yesterday?”

 

先に質問、次に指名です。

 

 テンポ良く指名したいとき

 

さて、ランダムな個人指名は、緊張感を保つには良いのですが、授業の中では似たような連続した質問を繰り返すような場面があるはずです。

 

先ほどの質問で言えば、教科を変えて次々と質問するような場面です。

 


Teacher:“Did you study Art yesterday, Yukio?”
Yukio: “Yes, I did.”
Teacher: “Good.”
(以降、教科を変えて繰り返し)

 

このようにテンポ良く進めるためには、一人ひとり指名していては流れが悪くなってしまいます。

 

この場合、「縦、横、斜めの列指名」が有効です。

 

あらかじめ、自分の番が来ることが分かっていますから、該当する生徒達の集中力は高まります。

 

流れをスピーディーにするために列指名しているので、生徒が答えに詰まったときは、即、ヒントをあげたほうがいいです。

 

Teacher: “Did you study Math yesterday, Ken?”
Ken: “?”
Teacher: “Did you study Suugaku yesterday, Ken?”
Ken: “No.”
Teacher: “Good. No, I didn’t. Repeat.”(フルセンテンスで言い直す)
Ken: No, I didn’t.
Teacher: “Everyone, repeat.”
Students: “No, I didn’t.”

 

生徒は常にフルセンテンスで答えてくれるとは限りません

この場合は、すぐに個人的にフルセンテンスで復唱させて、それをさらにクラス全体で復唱させます。

 

クラス全体での復唱はとても大切です。

 

指名された生徒が正解したとしても、クラス全体で復唱するのは一体感を高めたり、全体で正解を確認するうえで非常に大切です。

 

指名された生徒が間違えた場合も、最後を全員でフォローしてあげると、間違えたことの羞恥心が薄れ、次回以降の指名にも前向きになります。

 

この「全体で復唱」を挟むことによって、指名された列以外の生徒にも、ある程度の緊張感を保つことができますので、列指名(予告指名)の弱点を補うことができます。

 

教員の研修などでは、

 

「あらかじめ設問の難易度を考慮にいれ、生徒一人ひとりの実態を把握しながら…。」

 

という講義を受けることが多いです。

 

言っていることは、ごもっともです。でも、実際のところ、そんなに毎回細かく考えながら準備するのは現実的ではありません。

 

教師が指名に関して意識することは「緊張感を保つ」「テンポ良く」「間違えたら即フォロー」「全員で復唱」の4つだけを頭にいれておけば、それほど間違った方向にはいかないはずです。

 

発言の評価をどうするか

 

発言の回数、挙手した回数、発言内容をほめたことなど、記録がとれるといいのですが、教師が一つ一つチェックしていると、間違いなく授業が停滞します。

 

もし、何か出来るとすれば、1年を通じて使用する教科書の表紙にセロハンテープで、記入用のカードを貼り付けて、発言した回数またはポイントを生徒自身が記入する方法でしょうか。

 

ある程度の期間ごとに、そのカードを回収して、教員が記録していくというものです。

 

生徒の自己申告に頼らざるを得ないという欠点はありますが、これなら授業を停滞することなく、記録できそうです。

 

なお、与えるポイントや記録表についてのコツについては、

 

「ポイントカードの成功例に学ぶ英語の授業」記事(こちらをクリック)を参考にしてください。

 

時にはゲーム的な要素を

 

最後に、指名にゲーム的な要素を加えてみましょう。私のオリジナルではありませんが、授業の最初のほうでこれをやると、盛り上がります。

 

まず、生徒全員を起立させます。

 

次に、誰かを指名して、質問をします。正解だったら、その生徒は「縦」または「横」の列を選ぶことが出来て、該当する生徒は着席できます。

 

よく考えると不思議ですが、なぜか生徒たちは早く座りたがりますので、結構盛り上がる指名方法です。

 

教室の雰囲気がどんよりしている時には、流れを変えられるのでおすすめです。

 

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