英語で授業が出来る教員になるためのステップ

生徒をはげます~英語で授業

生徒が間違えたら「はげます」

 

 

授業中、教師からの問いかけや問題に取り組む中で、当然のことですが生徒は間違えます。
その時に、

 

“That's wrong.”

 

と言ってしまったら、おそらくその生徒は

 

「だから、発言したくないんだよ。二度と積極的に発言はしないぞ。」

 

と思うのではないでしょうか。正しいことを伝えたい気持ちは大切ですが、その「伝え方」はもっと大切です。

 

ですから、生徒の間違えに対してはすかさず、

 

「はげます」

 

という行為が必要となります。
「英語で授業」に取り組もうとしているなら、例えば

 

“Close/Almost.”(惜しい)

 

のひと言だけでも、グッと生徒の印象は変わるものです。この時に、素っ気なく言うのではなく、感情をこめて言うとさらに効果は高まります。
生徒の受け答えが、方向性としては正しいのであれば、

 

“You’re on the right track.”(方向性は合ってるよ。)

 

と伝えてあげてもいいですね。

 

別の表現を挙げると、

 

“Nice try.”(間違えたけど、よくやったな)

 

と声をかけてあげると、生徒の表情が明らかにかわります。加えて、

 

“Nice try, Takashi.”(よくやったな、たかし君)

 

のように、名前を添えてあげると、生徒との間に良好な関係が築けます。
さらに、

 

“Nice try, Takashi. Try again.”(もう一回やってごらん)

 

セカンドチャンスをあげるのも効果的です。

 

ちょっと難しい表現ですが、正解に近づいてきたら、

 

“You’re getting warmer.”(直訳:暖かくなってきた→正解に近づいているよ)

 

反対に、正解から遠ざかっている場合は、

 

“You’re getting colder.”

 

というフレーズがぴったりです。

 

関連して、我々が学生時代に習ったものとして、
“Do your best.”(ベストを尽くせ)

 

という表現が頭に浮かんだ人も多いと思います。
しかしながら、受け取る側によっては

 

「(今はまだ、全然頑張りが足りないから)ベストを尽くせ。」

 

というニュアンスに取られる場面もありそうなので、私はあまり使いません。

 

“You can do it.”(君なら出来るよ)

 

の方が、誤解がなくて使いやすいですね。

 

授業のテンポは大切ですが、あまりに生徒を急かしすぎるのも問題です。生徒の発言を待つ時も、

 

“Take your time.”(慌てないで)

 

と声をかけてあげると良いと思います。

 

 

間違いは指摘しなければならないが、方法が肝心

 

間違いをしたときは、キチンとその指摘をしてあげることは大切です。しかし、くり返しになりますが、その「伝え方」にも配慮が必要です。

 

例えば、過去形がターゲットの授業をしている時、生徒が

 

“I play(ed) soccer yesterday.”

 

と、edを抜かして、現在形で答えてしまったとしましょう。
あなたは、どのようにして、この生徒に間違いを教えるでしょうか?

 

ちょっと考えてみてください。

 

“Are you sure?”(それでいい?)

 

と念押ししても、悪くはありません。

 

もっといい方法があります。
私だったら、

 

“I play…(身振りをつけて、おおきなタメを作る)”(動画を参考にしてください3分10秒あたりです)

 

それでも気づかなかったら、yesterdayに黄色のチョークで下線を引いてみる、などをしながら、生徒自身に気づかせます。

 

教師が生徒に正解を示してしまうと、どうしても「生徒が間違えてしまった」と印象が強くのこり、他の生徒にもある種の「恥ずかしさ」を感じさせてしまうからです。

 

でもこの方法では、生徒自身が間違いに気づき、自分の力で訂正できたとしたら、「名誉挽回」できるわけです。

 

非常に簡単でありながら、生徒のプライドを傷つけない方法ですので、是非試してみてください。

 

 

まとめ

 

悪い例:生徒が間違えた→間違いを指摘→教師が正解

 

良い例:生徒が間違えた→はげます→(テンポ良く)セカンドチャンスを与える→(正解がでたら)ほめる、または(やはり不正解だったら)はげます

 

もう一つの良い例:生徒が間違えた→生徒に気づかせる→自分で訂正→ほめる

 

という流れになります。

 

教員になりたての頃は、「正しいこと」を教えることだけに意識が集中してしまい、「伝え方」まではなかなか配慮が出来ませんが、このような意識を持ち続けていれば、必ず自然と生徒をはげませるようになります。

 

語学の習得は、トライ&エラーそのものと言っても過言ではありません。「はげますスキル」を身に着けて、生徒の学習意欲を引き出してください。

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